スミス・ウッドハウス スミス・ウッドハウスは、ぶどうやポートの状態からヴィンテージの兆候を見極め、つねに素晴らしいワインを造ってきました。真のポート愛好家が熱心に求めるヴィンテージ・ポートですが、それはしばしば知名度にかかわらず、味わってこそ認められています。 スミス・ウッドハウスは最高品質のポート造りのスペシャリスト。小さいながらも素晴らしい7ヘクタールの所有畑でほとんどのぶどうを育てています。このキンタ・ダ・マダレナの畑はリオ・タルト渓谷の中心に位置し、ドウロ地域でも最高地区のひとつとして昔から知られています。 ポートのスペシャリストとして、スミス・ウッドハウスは何よりも品質を一番に考えます。 使うのは最高品質のぶどうだけ。手摘みしたぶどうを小さな箱に入れ、できるだけ最高の状態でワイナリーまで運びます。 マダレナの古い木から、ぶどうは大量に収穫できません。そのうえ厳しい選果を前提とするため、毎年瓶詰めされるポートの量は非常に限られています。しかし、そこには妥協を許さない品質が保障されているのです。 【歴史】 1784年、英国議会のメンバーでロンドン市長でもあったクリストファー・スミスは、ドウロからポートワインを運ぶ小さな会社を設立しました。数年後、そこにウッドハウス兄弟が参加。1970年以降は、19世紀からポートを造ってきたシミントン一族がスミス・ウッドハウスを所有しています。 200年の時を経て、この小さなポート会社は傑出したヴィンテージ・ポートで名声を確立しました。数多くのブラインドテイスティングにおいて、スミス・ウッドハウスはトップをマークしています。 当社の1977年ヴィンテージはワイン・スペクテイター誌で99点を獲得し、その年の最高のヴィンテージ・ポートと評価されました。またデキャンター誌でも、同ワインが“古今において第一級で、今年の最高のヴィンテージ”（1992年11月号）と評価されました。 スミス・ウッドハウスのポートは余韻の長さや骨格が際立っており、どこよりも辛口です。また、ヴィンテージ・ポートはしっかりした強いタンニンがあり、バランスのとれたリッチなスタイルが特徴。熟成することにより、不釣合いなほどにエレガンスさが生まれてきます。 【ワインメーカー】 FORTIFIED WINE MAKER OF THE YEAR ヴィンヤード責任者であるピーター・シミントンは、International Wine Challengeにて史上初となる６度、「フォーティファイド・ワイン・メーカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しており、一緒に畑の管理にあたっている息子のチャールズ・シミントンも2003年に同じ賞を受賞しています。尚、同賞を2回以上受賞した人は他にはいません。 【ぶどう畑】 ポルトガルのドウロ渓谷は、世界で最もスペクタクルなワイン生産地のひとつです。ここの美しさは、何世紀にも渡るドウロ河の激しいうねりで出来た小高い土手の景色。そして、何世紀も前から生息する生物たちが、ぶどうを育てるのに適した土壌を作り上げました。それは、人間の力では到底なし得ない偉業でした。 岩石質の斜面を大地にするだけでも大変でしたが、厳しい気候や限られた降水量というドウロ渓谷の特徴が、ワイン造りを本当に困難にしました。 しかしこの努力は、ドウロのワインが世界最高の地位を確立するほど素晴らしいものになることによって報われました。 アッパー・ドウロのリオ・タルト渓谷で造られるスミス・ウッドハウスのワインは、最高クラスの製品として有名です。未だにほとんどのワインは、石造りのラガル（ポルトガルに36ある、自治体の教区のひとつの名前でもあります。教会関係の建物のこと。）の中で、足でぶどうを踏みつぶして造られています。スミス・ウッドハウスのマダレナ地区の畑は、タルトの川床に沿って広がり、河のきついうねりによって半島のような形をしています。 多くの畑のぶどうはかなりの古株のため収穫量は低いのですが、おかげでワインには凝縮と豊かさがもたらされます。ほとんどすべての畑は南西に向き、ゆるやかな斜面にぶどうが植えられています。 タルト渓谷では、ピニャン渓谷よりもたいてい遅くぶどうが熟します。ゆっくり熟することによりバランスの取れた果実味が生まれ、偉大な繊細さと骨格をワインに導いているのです。 【高品質の証、プリムム・ファミリエ・ヴィニ〈PFV〉のメンバー】 「メゾン・ジョゼフ・ドルーアン」のロベール・ドルーアン氏と「トーレス」のミゲル・トーレス氏が、ビジネス上の共通の考えのもと「家族経営」や「若い世代の育成」などに関する問題意識を確認し合い、ひとつの集まりを作ろうと1992年に発足。家族経営の高級ワイン生産者で構成されます。スミス・ウッドハウスは、当メンバーであるシミントン・グループとして参加しております。 マダレナにあるスミス・ウッドハウスの畑 総面積：17ヘクタール（うち7ヘクタールで栽培） 植栽本数：14,000本 生産量：11,000リットル／年 格付け：A（最高クラス） ぶどう品種： ティンタ・バロッカ（45％） トゥリガ・フランカ（35％） トゥリガ・ナシオナル（10％） その他（10％）

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